鉄道関係ミニトーク

7.名阪ノンストップ!

酔っぱらいのサラリーマンの会話を参考にしたネタです。実話かどうかは読者の想像にお任せします。

俺は飲み過ぎたので近鉄特急に乗って名古屋から四日市まで帰ろうとした。
2分発の賢島行きの乙特急に乗る予定だった。駅についたら発車ブザーが鳴っていたので飛び乗ったがノンストップのアーバンライナーに乗ってしまっていた。
四日市で止めて降ろしてくれるように車掌にお願いしてもみたんだけどノンストップなので止まれないとのことだった。今思い返せば当然か。
しかしこちらが主張したのが功を奏したのか、ほどなくして解決方法が示してくれた。思わず耳を疑ったけど。

「えっと、四日市駅で扉開けますね。でもノンストップなので最徐行で通過しますので」

そしてさらに

「いきなり飛び降りるのは流石に危ないですので、練習してください」

こうして、四日市駅に近づくまでの間、何度も通路を走らされた。

実際の乗車時間は30分足らずであるが、この時は何時間も走らされたような気がした。
こうして四日市駅にさしかかり、いきなり車掌がカバンをホームに放り投げた。
早く降りてって促されたので飛び降りた。
練習のお陰で転ぶこと無く降りれたね。カバンも無事だった。車掌に感謝。
そして降りた途端に安心したと同時にあれほど酔っていたのが完全に覚めていた。

あのときの俺はなにをしたかったんだろう。けど今となってはいい思い出である。


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